宇都宮線「蓮田-小山」間の路線環境

 私はここ数年、古河、久喜に住んだことがあり、大宮以北の宇都宮線の魅力を知りました。喉かなく空気と、安い物価、一方で高い交通利便性を持つ、駅と街についてご紹介したいと思います。得に、東京から少し離れて生活したい人やファミリー層に、向けて発信をしたいと思います。

 紹介する宇都宮線の蓮田駅~小山駅の周辺では、年収300万~500万円のサラリーマンでも良質な住宅の購入が可能です。東京郊外とあってこの地域は戸建ても人気な一方で、所得水準が比較的高いメーカー勤務者も多く住んでいるとあり、丁寧に維持管理されているマンションも沢山あります。

東京の主要駅に直結した路線

 この紹介エリアの一番の魅力は、上野・東京・品川・池袋・新宿・渋谷・横浜・大宮の巨大ターミナル駅に直結した立地にあることに尽きます。

 私が古河に住み始めて、初めて東京行きの宇都宮線に乗ったとき、座席が全て埋まっていたのに驚きました。東京から60Km以上も離れていて60分以上もかかるのにも、立ちっぱなしになってしまって「こんな路線に住みたくない(怒)」と思ったのを覚えています。ただ東京まで遠いに関わらず、これだけ多くの人が住んでいるのは、東京の主要都市にも簡単に行ける利便性の高い立地であったことは、実際に利用してみて段々と実感していきました。

 また、宇都宮線は、京浜東北線の延長路線であり、東北新幹線と並走ている路線でもあります。路線価が上昇を続けるの路線に先にまた街があることが重要で、特に、新幹線沿いの待ちはその恩恵を大きく受けます。これは、榊敦司著「マンション格差」講談社現代新書に書かれていたころです。

 JR東日本が2004年に湘南新宿ラインを開通させ、2015年に東海線と直通させました。2029年には羽田空港に直結させる計画を立てています。宇都宮線の開発を進める本気度が伺えます。 

立地の安価な地価

 埼玉県は、江戸時代五街道のうち中山道と日光街道の二街道を有し、現在は鉄道に代わって、道に沿って発展していきました。しかし、宇都宮線の中の蓮田駅~久喜駅のエリアは五街道から外れており、そこまで発展していませんでした。

 明治時代になると、国鉄はまず中山道沿って高崎線を、その数年後には仙台・青森へと通じる宇都宮線(東北本線)を開通させました。ただ、宇都宮線は日光街道沿いではなく、大宮を経由させてました。

 蓮田駅~久喜駅は宿場町がなく人けも疎らだったでしょうが、開通後から現在にかけて少しずつ人が集まってきています。

 とは言え、今でも高崎線沿いに比べると人口は少なく、久喜より北にある古河や小山にも漸く追い付いてきたところで、農地や自然も多く残っています。交通利便性は高崎線と同じで、まだまだ発展余地があり、不動産価格は割安な印象を受けます。

落ち着いたエリア

 鉄道開通の話であったように、蓮田駅~久喜駅間はあまり発展していませんでした。そのためか、自然が多くのんびりした雰囲気も残っています。

 また、子育て世帯に特におすすめかと思います。白岡市は過去に東洋経済住みよさランキング」に埼玉県一位に輝いたり、久喜市は日経新聞社「共働き子育てしやすい街ランキング」で県内一位となったり、安心した街づくりができているかと思います。

 派手な繫華街はありませんが、治安がよいです。

弱み

 宇都宮線沿線は欠点は以下の3点が挙げられます。

  • ブランド力がない
  • 東京から遠い
  • 座れないこともある

 宇都宮線は北関東の路線ということもあり、中央線や東急東横線のように強い憧れを抱く人は少ないと思います。ただ、ブランド力があると必要以上に購買競争が起こることも考えられるため、余計に地価が上昇されないメリットがあるようにも思えます。

 もう一つ、利用してて不便に感じるのは大宮からでさも東京まで30分かかる、東京へのアクセスの遠さです。遠いならまだしも座席に座れないときは苦労します。やはり、毎日の通勤となると疲弊することもあるかもしれません。このデメリットを乗り切れるなら、朝は5分置きに電車は出ていますし、この路線はとても良いと思います。

 それと気にするほどではないですが、水害リスクや地盤はチェックした方がよいかもしれません。高崎線は盤石な大宮台地上に位置していますが、蓮田-久喜エリアは大宮台地から外れた、地政学的にやや不利な立地でもあります。

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